塩尻西小児童と教諭 故大野校長のギターでバンドライブ

塩尻市の塩尻西小学校で2月14日開かれた「西小ライブ」で、3年1組の女子児童6人と教諭のバンド「BlackCats(ブラックキャッツ)」が演奏した。児童らが発表し、保護者や近隣住民も聴きに来る同ライブの創始者で、1月に急逝した大野征二校長に届けようと、大野さん愛用のエレキギターを借りて演奏。児童や来校者が歌声を合わせた。
ザ・ハイロウズの「日曜日よりの使者」と、ヨルシカの「老人と海」を披露した。学生時代にバンド活動をしていた担任の清水孝利教諭が、初めて楽器を手にする児童でも弾けるように編曲し、児童らは動画を見るなどしてほぼ独学で練習してきた。
キーボードの北山葵さん(9)は、ライブで仲間と演奏する大野さんを見て「自分もバンドをやってみたくなった」と参加。ボーカル・オルガンの山口桃葉さん(9)は「演奏中はとても幸せな気持ちだった」と話し、母の悠香さん(39)は「子どもたちの意気込みが伝わってきた。一つのことを協力してつくり上げる姿がすてき」と感激していた。
大野さんが一昨年に始めたライブは、本年度は2月で終了予定。司会者や機材の準備などをするエンジニアを児童から募り、来年度以降も続けるという。