
安曇野市出身の黒板アーティスト・錦鯉野(にしきごいの)アキコさん(49)は2月12日、池田町中鵜の就労継続支援B型事業所「ステップいけだ」を訪れ、ライブペインティングを披露した。描いたのは作業室の西側の窓ガラス。利用者は短時間で多肉植物などが描かれていくのを見て笑みをこぼした。
題材は、4月に同所で開く利用者向けの多肉植物の寄せ植え教室などにちなんで決めた。錦鯉野さんはオイルパステルを使い、複数の色をガラスに載せて指先でこすり、混ぜながらテンポ良く制作。利用者は食い入るように見入り、錦鯉野さんの軽妙なトークも楽しんだ。
ライブペインティングは、同所管理者でサービス管理責任者の佐藤智彦さん(41)が錦鯉野さんと知り合ったのを縁に実現した。錦鯉野さんは「初めての場所で描け、皆さんが優しく、笑って話を聞いてくれてうれしい」、50代の女性利用者は「ステンドグラスみたいできれい。トークでも気持ちが明るくなった」と話した。
錦鯉野さんは、利用者の愛犬などを小さな板に即興で描くリクエストにも応じていた。