
松本市会田の四賀小学校6年生20人は、四賀地区に伝わる民話「弥太郎ごんげん」を基に劇を作った。2月18日は近くの双葉保育園の園児約50人に初めて披露し、3月5日はグループホームなどを運営するNPO法人「峠茶屋」(刈谷原町)でも演じる。
村の虚空蔵山にすむ巨大なヘビの危機をおじいさんが救い、お礼にヘビがおじいさんの願いをかなえるという物語。地域住民による読み聞かせボランティア「おはなしの会」で聞き、興味を持った。
「地元の民話を多くの人に知ってほしい」と劇を作ることにし、昨年10月から家の人に聞いたり図書館で調べたりと、総合的な学習の時間を使って学びを深めてきた。小さい子どもたちにどうしたら分かりやすく伝えられるかを試行錯誤し、紙人形劇と小道具、ピアノや木琴などの演奏を取り入れた。
小道具や裏方、役者を全員が1人ずつ担う。
園児たちは、堂々と演じる姿を楽しそうに見つめ、木村柚葉ちゃん(6)は「演技が上手で面白かった」と笑顔。監督の山﨑の横棒な遥琉(はる)さん(11)は「ヘビを大きく動かしたり、せりふをゆっくり話したりといった点を意識した。四賀の伝統を伝えていきたい」と話した。