将来のため金融学ぶ ウェルネス高で出前授業

筑北村西条の日本ウェルネス長野高校で2月19日、金融の仕組みからSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ出前授業があった。野村証券(東京都)の福岡友輔さんが講師を務め、1、2年生約60人が聞いた。
「自分の将来とお金の話」と題し、お金の使い方や投資のこつなどを紹介した。生徒たちは将来のライフプランを考え、結婚や教育、住宅、老後などに必要な資金を計算すると「こんなにかかるの?」と驚いていた。
福岡さんは「収入のコントロールは難しいが、使うお金は管理できる。残ったお金を貯蓄に回すのではなく、初めに貯蓄額を決めよう」と助言した。
投資についても、動画やシミュレーションゲームを通して楽しく学んだ。リスク分散、積み立て、長期の三つのポイントを話し、「低リスク高リターンはあり得ないので、投資詐欺には注意しよう」と呼びかけた。
2年生の野本塁さん(17)は「普段は考えずにゲームや遊びに使ってしまうけど、自分の理想の将来のために支出を見直したい」と話していた。
出前授業は、地理総合の授業のSDGs学習の一環で同校が依頼した。担当の九蘭浩太教諭は「楽しく学びながらお金に興味を持ってもらい、使い方にも選択肢があることを知ってほしい」と話した。