3月1日イオンシネマで「ら・かんぱねら」鈴木監督舞台あいさつ

松本市のイオンシネマ松本(中央4)で上映中の映画「ら・かんぱねら」に合わせ3月1日、鈴木一美監督(69、川崎市)が午前11半からの回の上映後、舞台あいさつをする。鈴木さんは松本深志高校での実話を基にした映画「さよなら、クロ」(2003年)のプロデューサーを務めた。
ら・かんぱねらは佐賀県の有明海が舞台。伊原剛志さんが演じるのり漁師・徳田時生が、テレビから流れてきたリストの「ラ・カンパネラ」を聴き、その情熱的なピアノの音色に衝撃を受け、「この曲が弾きたい」と決意する。音楽には全く無縁で、家族からも反対されたが、楽譜を購入し、練習を重ねる─。
実話を基に、脚本も鈴木さんが担当した。松本市を18日に訪れた鈴木さんは「ホームドラマを目指した」といい、夫婦愛、家族愛を核に、主人公の成長を描いている。ピアノを弾くことで、後継者不足、環境問題といった課題に立ち向かっていく姿も織り交ぜた。伊原さんは吹き替えなしで演奏した。
「夢があれば生きていけるということを伝えたい」と鈴木さん。「夫婦はもちろん、受験や部活などで悩んでいる若者にも見てほしい。やりきったことで、何かが見つかるかもしれない」と話している。
イオンシネマ松本TEL0263・37・5041