
2年間取り組んだ成果住民らに披露
松本市の山辺小学校6年1組(担任・村山茂樹教諭、33人)は2月22、23日、総合的な学習の時間で2年間取り組んだ成果を披露する「山辺への愛山辺藍展」を旧山辺学校校舎(里山辺)で開いた。江戸時代中後期に地域で栽培が盛んだった「藍」をテーマにした展示発表などを行い、約400人の来館者に学びを通して培った「山辺愛」を伝えた。
5年生時は地域について学習。特産だった藍が、時代の変化とともに養蚕、ブドウへと移り変わった歴史を学んだ。本年度は藍の栽培から2回にわたる染めまで、試行錯誤しながら取り組んだ。
学びの集大成として、地域の発展のシンボルでもある同校舎を会場に選び、児童がまとめたポスターを基に発表したほか、自分たちで育てた藍で染めたさまざまな柄の手拭い、藍玉などの展示も。地域に今も残る藍蔵などを、児童が案内して巡る「ブラヤマベ」も好評だった。
地域住民の関心も高く、小幡周子さん(里山辺)は「地元の人でも知らない歴史がいっぱい」、岩原亮子さん(77、同)は「子どもたちの一生懸命が伝わり感動した」。
村山教諭は「子どもたちの頑張りを、地域の人に認めてもらう場になった。大きくなって離れても、地域に誇りを持ってもらえたら」と話した。