春の息吹感じながら―アルプス公園で自然観察会

松本市の環境教育事業「エコスクール」の自然観察会が2月22日、アルプス公園(蟻ケ崎)で開かれた。市内の親子ら5人が、冬の植物や生き物の様子を見て回り、春の息吹も探した。
同市の「自然観察の会ひこばえ」の村上さよ子さん(77)らの案内で、森の入口休憩所から遊歩道を北へ歩きながら観察した。
参加者は、鹿が木の皮や、葉を食べたとみられる跡や、ヤママユガの繭、枯れ葉に付いたチョウの幼虫などを見つけ、ルーペで見たり写真を撮ったり。モグラ塚がたくさんある場所や、青色のルリビタキやヤマガラなどの野鳥も観察した。日の当たる斜面にはオオイヌノフグリやフクジュソウが咲き、膨らんだ梅の花のつぼみも確認した。
母親と参加した岡田小学校4年の由井奏多さん(10)は「獣道がいっぱいあって、どんな動物が通っているのか想像するのが楽しかった」。
村上さんは「花も咲き始め、生き物たちは春に向け準備をしている。これからさらに活動が活発になり観察が楽しくなるので、ぜひ足を運んでほしい」と話した。