
松本市白板2の松本調理師製菓師専門学校は2月23日、第37回卒業作品展を同校で開いた。調理技術学科、製菓技術学科、調理師養成科の3学科の69人が1人1作品を作り展示。学びの集大成を披露した。
学生がレシピ作成から試作、製作、展示までを手がけた。日本、西洋、中華の各料理と、和菓子、洋菓子、製パンの6ブースに作品が並び、会場は華やかな雰囲気に。訪れた人は写真を撮ったり、細部まで見入ったりしていた。
教職員や調理関係団体役員らが、食材と器のバランスや色彩などを基準に審査。全体で24人が入賞し、最高賞の理事長賞に日本料理の中村祐子さん(51、同市島立)が選ばれた。中村さんは「一生懸命、取り組んだ成果が出てうれしい」と話した。
学校長賞は2人が受賞。西洋料理で選ばれた久保田冬羽さん(20、塩尻市木曽平沢)は、ハトやオマールエビなどでコース料理を仕立て、「きれいさはもちろん、五感全部で味わってもらえるよう工夫した」。
洋菓子で選ばれた向山凜さん(19、木曽町日義)は、「冬の訪れ」をテーマに雪の結晶形の菓子をデコレーションケーキにあしらうなどし、「受賞を自信にしてこれからも頑張っていきたい」と話した。