
肉のおいしい焼き方、知ってますか?松本市の「焼肉牡丹園」(本庄1)が、「焼肉の焼き方教室」を開いた。せっかくのいい肉も、焼き方一つで台無しになることがある。おいしさを存分に味わえる焼き方を知ってほしいと開催。今後は「おいしい焼き方検定」も実施する方針で、ひと味もふた味も違う焼き方を広めていく。
2月中旬に開催し、男女11人が参加。和牛ロース、上たん塩、神戸牛上カルビ、ハツなど6種の肉を用意した。「上カルビは焼き過ぎず、ミディアムレアかミディアムで。内臓で筋肉のハラミはミディアムで、歯応えを楽しんで」。オーナーの孫騰光(ソントウコウ)さんが、焼き方のポイントを伝え、手本を見せた。
孫さんが焼いたカルビを食べた参加者は「10回かんだら溶けた」。参加者が自分で焼いてみても、今までと味が違い、驚いていた。小林ひかるさん(23、惣社)は「これまでは焼き過ぎていた。今回は全く違う。軟らかくすごくおいしい」と話した。
「焼き肉はセルフクッキング。テーブルを回ると、焼き過ぎている人が多いと感じていた。自分が100%おいしさを引き出せるとすると、多くのお客さまは70%ほど」と孫さん。焼き方の正解を伝え、それに近い状態で食べてほしいと以前から考えていた。
今回の好評を受け、3カ月に1度ほどの頻度で続ける計画。「おいしい焼き方検定」(初級、中級、上級、プレミアム)実施も視野に入れ、中級認定者には銀の、上級には金のトング贈呈も予定している。一人でも多くの“焼き方ソムリエ”を育てたい考えだ。
孫さんは「開催前は納得してもらえるか不安だったが、お客さまと話をするいい機会になった。焼き肉をきっかけにコミュニケーションが生まれたら」などと話した。
次回は中級編のホルモンを予定している。
午後5~11時。月曜定休。TEL0263・75・8881