当時の思い懐かしく 「ここなら」が不登校OB・OGの会

中信地方の不登校ひきこもりネットワーク「ここなら」は2月23日、「不登校OB・OGの会」を松本市の「子どもの支援・相談スペースはぐルッポ」(西森尚己代表、浅間温泉1)で開いた。県内外から高校2年生~大学生10人が集まり、当時を振り返った。
はぐルッポを中学時代に利用した安曇野市出身の武蔵野大2年、山本郁(かおる)さん(22)が、昨夏にイベント会場で西森さんに会い「みんなと会いたいな」と話したことがきっかけ。
はぐルッポは2013年に開設し、卒業した児童生徒は200人超。「ここなら」を構成する4団体の親の会などが協力して、かつて不登校を経験した子どもたちに呼びかけた。
司会進行役は山本さんが務めた。「当時を思い出して懐かしい」と言い、どんな過ごし方をしていたかなどを参加者に尋ねた。
小学生の時に不登校だった高校2年の女子生徒(17、松本市)は「学校へ行かない時期もあったけど、はぐルッポはいつでも受け入れてくれた。そこで仲良くなれた友達に会いに外へ出られた」。大学2年の女子学生(20)は「不登校の頃、居場所は家かはぐルッポだけだった。来年もまた集まりたい」などと話した。
自身の子ども2人も不登校を経験した「ここなら」代表の丸山花代子さん(同市)は、「初回なので小さく始めた。今後、発展するようなら子どもたちに任せたい」。西森さんは「すべての子には連絡が取れなかったので、今後も他の団体と協力して継続していけたら」と話した。