「つけもの喫茶」野沢菜漬けコンテスト 1位に穂高の小室さん

松本市浅間温泉のホテル玉之湯直営店「つけもの喫茶」は、1月下旬から2月上旬、各家庭の野沢菜漬けを来店客が食べ比べ、好きな味に投票するコンテストを開いた。県内の19人が24点を出品。安曇野市穂高の小室博文さん(64)の味が1位になった。
漬物文化の伝承を目的に開き、10年以上になる。予選の上位10点で決勝を行い、順位を決めた。延べ約300人が、1人2票まで好みの味に票を投じた。
小室さんはキムチ漬けを出品。市販のキムチ漬けのもとやリンゴ、ニンジン、ショウガを使った切り漬けで、「若い世代に好評」という特徴のある味で挑戦した。「多くの人の評価で決まるこのコンテストの1位が目標だった。うれしい」
2位は、塩尻市広丘吉田の宮幸生さん(39)のみそ漬け。代表を務める太鼓チームの取り組みで毎年漬けており、太鼓の師匠の味を守りながら材料の分量を微調整して仕上げた。「野沢菜を漬ける文化を、僕らの世代で受け継ぎ広げていきたい」と話した。
3位には、葉茎ともに柔らかい品種を用いた、松本市中山の小澤和歌さん(75)の味が選ばれた。
同店は3月9日まで、「たくあん漬け食べ比べコンテスト」を開いている。