
県内を拠点に活動するオートバイのレースチーム「信州Re:N(レン)withTOTEC」は3月1日、今季の体制発表会を塩尻市大門八番町のホテルあさひ館で開いた。「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐、昨年7月・三重県鈴鹿市)で大健闘するなどした昨季を糧に、信州に軸足を置いた活動や、世界も視野に入れた戦いをスポンサーやファンらに誓った。
昨年の鈴鹿8耐で念願の完走を果たし、総合24位(EWCクラス20位)で今年のシード権を獲得。FIM世界耐久選手権同クラスのポイントランキング30位にも入った。
チームは今季、「未来を作る」を活動指針に掲げ、鈴鹿8耐のほか全日本ロードレース選手権シリーズにスポット参戦する予定。
吉井勝行代表兼監督(62)は「完走が難しい鈴鹿8耐で、昨年より順位を上げたい。日本の地方の小さなプライベーター(メーカーが直接関与しないチーム)が、世界でどこまで頑張れるか。モータースポーツに縁遠い信州の子どもや若者にも知ってもらい、皆さんと一緒に戦い前へ進みたい」と決意を語った。
東村伊佐三選手(58)と中村修一郎選手(25)、新加入の中島陽向選手(23)のライダー3人によるトークショー、国内で1度だけ開かれた鈴鹿24時間耐久ロードレース(1965年)125ccクラス優勝メンバーの室賀正史さん(83、長野市)を招いたトークもあり、盛り上がった。