
安曇野市の画家・若狭宣子さん(53、穂高有明)は3月11日まで、カフェ&ギャラリー安曇野縁縁(同)で水彩画展「旅の絵」を開いている。昨年訪れたオランダやスペインなど欧州と、台湾のスケッチや水彩画、絵に文字を入れた日記風の作品を出展。帰国後に患った目の病気をきっかけに描き出したアクリル画18点なども並ぶ。
夏に訪れた欧州分は、移動する車窓から描いたスケッチが17点。風力発電機や教会など、次々と変わる風景の幾つかを1枚にまとめたスケッチもある。「絵だからこそできる技」と笑い、「それぞれの街が醸し出す色合いの違いも分かった」と若狭さん。絵日記風は17点ある。
秋に旅した台湾には、日本から自転車を持参し、夫と最北端から最南端まで約2週間かけて縦断。夜、ホテルで描いたという風景のスケッチ7点、日記風の15点を出展している。
アクリル画は、網膜剥離になったのを機に描き始めた。年末に手術し、間もなく元に近い状態に回復する見込みだが、今は透明水彩の水の動き具合がつかめないため、パレットナイフや手を使い、アクリル絵の具で心象風景を描くことに。「今の自分しか描けない作品」と言う濃い青を基調とした18点を展示。
水彩画の大作「透過」もある。
午前9時~午後5時(最終日は4時)。水~金曜休み。同TEL090・1545・1787