
松本市内の八つの児童育成クラブを運営するNPO法人松本学童クラブの会は2月22日、3月1、2日、小学生対象の演劇を活用したシアターゲームなどのワークショップ「演劇であそぼ」をあがたの森文化会館で開いた。同市を拠点に活動する俳優らが講師で、子どもたちは想像・創造力やコミュニケーション能力を働かせながら楽しく遊んだ。
3日間で県内の延べ80人ほどが参加。2月22日の回に出席した21人は、俳優の下地尚子さん(同市)らと一緒に演劇の手法を取り入れた幾つものゲームなどに挑戦した。
近くに居た人とペアやグループをつくり、与えられたお題を協力して体全体で表現したり、ある人の動作やしぐさを見て、グループ内であらかじめ決めた位(くらい)を当てたり。子どもたちは遊びを楽しみながらも、相手に分かってもらえる表現を考え、よく観察して相手のことを理解しようとする様子が見られた。
島内小学校2年の安藤楓音(かのん)さん(8)は「みんなで協力して表現するなどやったことのないゲームができ、新しい友達もできた。またいろんな友達とやってみたい」と話した。
同会の稲沼崇理事長(54)は、どの役になるかを話し合い、合意を得て遊んだり、何もないところから世界をつくり上げたりする「ごっこ遊び」の大切さを語り、「今回の遊びや経験から、知らない子ともいつの間にか仲良くなることが自然にできる子が増えていけば」と願った。