信大・神田特任助教講師に朝日村で防災減災考える研修会

朝日村ボランティア連絡協議会(山田裕一会長)は3月3日、「防災減災について一緒に考えよう」と題した研修会を、西洗馬防災センターで開いた。57人が参加。信州大地域防災減災センターの神田孝文特任助教の話を聞いた後、村の白地図を使って避難行動などを具体的に話し合った。
神田助教は、過去の事例を紹介しながら「想定していない災害はどこでも起こり得る。地域のコミュニケーション力や日頃からの備えが大切」とし、日常時と非常時の区別をなくし、日常的に使用する製品などを生かした防災減災の重要性などを話した。
また、村防災士会の協力で「村に大雨警報が出され避難所が開設された」との想定で、6班に分かれてグループワークをした。村の白地図に自宅や指定避難所をマーキングして、自分がどう行動するか、何を不安に思うかなどを話し合った。
ハザードマップと照らし合わせながら「避難所までの経路に危険箇所がある」「自宅は安全なので、避難所は大変な人に使ってもらえれば」などの声や、「近隣に高齢者がいる。声をかけ、安全確認がてら避難を促す」「常会に未加入の人が増えていて、顔を合わせない人もいる」など、具体的な課題にも話が及んでいた。
神田助教は「こういう場を持つことでコミュニケーションや関係性が生まれる。ここにとどめず地域に広げて」。山田会長は「普段はボランティアでお助けする側だが、自分たちが災害に遭った時に何ができるか、一から考え直す機会になった」と話した。