
塩尻市立図書館は3月16日、同館がある市民交流センターえんぱーく(大門一番町)で「春休み!えんぱーくまるごとがん教室」を開く。医療や健康に関する情報提供に力を入れる同館が、日本人の2人に1人がかかるとされる身近な病気について、「親子や多世代が楽しく学べるイベントを」と企画した。
メインの講演は2題で、小学生以上が対象。NPO法人「がんノート」(東京)代表理事で、25歳で胎児性がんを発症し、患者の気持ちをユーチューブで発信する岸田徹さんの「こどもに伝えたいがんのこと」(午前10時)と、諏訪赤十字病院(諏訪市)がん診療推進室長の進士明宏医師による「小学生からわかる!最新ゲノム治療」(午後2時)。
ほかに小児がん患者の絵などの作品や、乳がんなどの触れる模型の展示、治療などに関する相談コーナー、館内を巡るスタンプラリーやクイズもある。
同館は、国立がん研究センター(東京)が提供する「がん情報ギフト」の冊子を置くほか、講座「みんなのがん教室@図書館」を年6回ほど開催。講座に協力する、患者や家族の任意団体「がんサポートおむすび」などがイベントを共催する。
「がんに関する情報をまとめて得られる機会。不安や関心がある人はもちろん、健康な人も足を運び、理解を深めてほしい」と同館司書の北澤梨絵子さん。
午前10時~午後3時半。無料。講演の聴講予約や問い合わせは同館TEL0263・53・3365