手話で20歳祝う集い 松本で恩師らと笑顔の再会

「手話で祝うはたちの集い信州2025」は3月2日、松本市総合社会福祉センター(双葉)で開いた。県内に在住・出身のろう者・難聴者で、昨年度と本年度に20歳を迎えた8人が出席。恩師や先輩、保護者ら約60人から祝福を受けた。
会場では要約筆記や手話通訳などを交え、聞こえる人も聞こえない人も一緒に祝った。「はたちの宣言」や抽選会などが行われ、県長野ろう学校(長野市)と県松本ろう学校(松本市寿豊丘)の恩師らが、当時を振り返りながら話をしたり、エールを送ったりして激励する場面もあった。
地元で行う「はたちの集い」には知人が少なく、孤独を感じたり不参加の人もいたりするため、2015年に実行委員会をつくって開催したのが始まり。今回も当事者らで実行委を組織して、松本市聴覚障害者協会と一緒に準備を進めてきた。
日本手話と韓国手話の違いなど、自ら作ったクイズを出題したり、司会を担ったりした実行委員の宮川みふみさん(20、長野市出身)は「久しぶりに友達や先生と会えて、ゆっくり話せてうれしい」と笑顔で話した。