松本深志高生が探究まとめ発表会

松本深志高校(松本市)は3月5日、2年生(約320人)の探究学習発表会を同校で開いた。生徒の投票で評価が高かった6グループ12人が登壇し、1、2年生約640人が聞いた。
2年生は興味や関心のある分野について、個人やグループで1年間研究をしてきた。
「深志生による学校訪問」をテーマにした大和田優一さんは、中高生の交流を増やし、今後の進路について中学生に思考を深めてもらおうと、東京大の学生団体の取り組みを参考に方法を検討。深志高の様子や勉強時間など、中学生が気になる話題について話し合う機会をつくった。
サッカーJ3松本山雅FCが好きな4人は、「Z世代にスポーツ観戦の魅力を伝えたい!」がテーマ。若者の観客数を増やすため、山雅の公式SNSを活用した情報発信やスタジアムでのスポーツ体験ブース、音楽グループのパフォーマンスなどさまざまなイベントを山雅と協力して企画した。
動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の山雅公式ページに投稿した、サッカーをゲーム感覚で楽しむ動画は、再生数が20万回を超え同ページで過去最多に。イベントに携わった試合の来場者数は1万1169人と、山雅の昨季リーグホーム試合で2番目に多かった。
発表会は初めて行い、1年の小松千紗さんは「探究学習をする上で会社や団体に取り合ってもらえるか不安もあったが、発表を聞いて協力をいただいて研究を深められることが分かり、心強いと感じた」と話した。