【中村小太郎・自然派生活】#12 「靈氣」の体験 さぁ自分で治そう!

「靈氣(れいき)」って聞いたことありますか?一般的には、手のひらから発する生命のエネルギーを指します。民間療法の「手当て療法」や「エネルギー療法」の意味でもあります。現代人は、いろんな理由(農薬、添加物、電磁波、ストレスなど)で、そのエネルギーを発する管が詰まりがちとか。しかし、誰でも自分の「靈氣」の力でこれを治すことができるそうです。
松本市里山辺出身で「直傳(じきでん)靈氣師範」や「レイキマスター」などを自称する近藤梨紗さん(38、東京)の講演会が2月28日、塩尻市で開かれました。縁あって、私が進行の手伝いをしました。
イベントを案内する資料には、「いつも何か不安、病院に行くほどではないけど調子が悪い…。自分自身や家族を自宅でセルフケアできる『レイキ』を取り入れて日常の不調や悩みを解消しませんか」とあります。
歴史をひもとくと、この「レイキ」を使った治療法の発祥は日本です。1922年、臼井甕男(みかお)(1865~1926年)が、手当て療法を中心とした「臼井靈氣療法」として始めたのがそれです。
戦時中は負傷した兵士の回復や戦場復帰のため、熱心に研究されました。戦後いったんは途絶えましたが、戦前に米国ハワイへ渡っていた靈氣が、90年代に日本へ逆輸入され、再び「西洋レイキ」として復活しました。
しかし現在は、米国メリーランド州のジョンズホプキンズ大学病院など、有名医療施設で治療プログラムとして取り入れられるなど海外での認知度の方が高いようです。
講演会当日は、本コラムでも紹介した「松本薬草研究会」の薬草茶が振る舞われ、靈氣の体験と合わせ、参加者の笑顔が会場にあふれました。このようなすてきな催しを育児で大変な中、企画してくれた赤坂範子さん(41、塩尻市)、丸山泰葉さん(38、松本市)に感謝します。さぁ自分で治そう!