内面的スキルなど向上へ 学習サポートとテニスクラブを運営 「あづみのてっぺんメンタルトレーニング塾

塾というと「勉強を教えてくれる場所」というイメージがある。ところが「あづみのてっぺんメンタルトレーニング塾」(安曇野市豊科)は、内面的なスキルや非認知能力(感情など数値化しにくい力)の向上に力を入れ、学習サポートとソフトテニスクラブ運営を行う。手がける元中学校の数学教師で、部活でソフトテニス部を指導した正谷晴邦さん(48、池田町会染)に意図を聞いた。
学習サポートは「数学」と「目標達成ミーティング」の時間を設定。数学の勉強のほか、目標を明確にし、達成に向け何をすべきか、受講生同士が対話し、講師の提案を聞く。中学生5人が受講。小学生、高校生、大人はメンタルトレーニングを受けられる。
数学の問題を解く力をつけても、実力を出せなければ、テストの点数を上げ受験を乗り越えるのは難しい。どんな場面でも力を発揮できる精神的強さを養うのが目的だ。
部活の地域移行で、正谷さんは「課外活動が減るのでは」と心配する。仲間と一緒に達成感を味わう、心を強くする─など「非認知能力を高めるのに部活は必要」と思うからだ。ソフトテニスクラブは、運動の機会を提供し、心身の健康につなげる狙いがある。
学習サポートの受講生は「メンタルトレーニングで力を発揮できる。数学が楽しくなった」(中3女子)、「メンタルを強くしたかった。目標設定は、自分の価値を考える機会になった」(同)。
ソフトテニスに通う中2男子は「学校の部活だけでは試合が少なく、経験を積みたかった」。中2女子は「前向きになり、自分の意見をはっきり言えるようになった」と語る。
22日には、学習支援塾エール(名古屋市)の指導責任者、井坂直人さんの講演会を企画。安曇野市堀金烏川の堀金公民館で午後5時半から、演題は「人生を豊かにする秘訣」。正谷さんは「真剣に頑張ろうとする人に聴いてほしい」と話す。
一般1500円、高校生以下千円。申し込み、問い合わせはフォーム=こちらから。