【ガンズリポート】信州ダービー雪で中止 ホーム初戦仕切り直し

スタンドで雪をかく運営会社の山本大貴さん(左)と片山真人さん。スポンサー幕が傷むのを防ぐため、中止が決まった後も除雪した(午前9時頃)

松本山雅FCは、3月16日のAC長野パルセイロ戦が雪で中止となった。クラブ創設60周年のホーム開幕戦・信州ダービーを今季初勝利で飾るはずが、思わぬ事態に。試合を支える裏方やサポーターも仕切り直し、ホーム初戦となる23日のSC相模原戦に向かう。
試合当日は未明から雪が降り続き、サンプロアルウィンのピッチや観客席に10センチほど積もった。降りやむ気配がない午前8時過ぎ、運営会社が中止を発表した。
小澤修一社長は「楽しみにしていた方が多く、非常に残念」とした上で、「ホームで試合が始まらないと地域が盛り上がらない」と、次戦に意識を向けた。
ボランティア組織「チームバモス」は、リーダーら10人余りがサンアルに集まっていたが、口々に「(中止は)しょうがないね」。吉田賢司代表は「23日はより準備が整ったホーム開幕戦にしたい」と話した。
茅野市から来たサポーターの男性(48)は塩尻市に入って降雪に驚いたという。昨年3月、試合開催にこぎ着けた雪かきに参加した経験があり、「その時よりひどい雪だ」と中止にも納得顔だった。
松本市の男性(44)は「ダービーは応援に余計にパワーがいる。それは延びたが、熱量を多く保って相模原戦の応援をしたい」と意気込みを新たにしていた。

今季新調したという旗を振るサポーター。中止を知っても駆けつけ〝聖地〟にエールを送った(午前9時半頃)