
サッカーJ3松本山雅FCの運営会社で3月中旬、スポーツ経営を学ぶ学生2人がインターンシップ(就業体験)で業務に従事した。実際の現場で幅広い仕事を経験し、今後に生かしたいという。
塩尻市出身の児玉凌央さん(19)は、ジャパンサッカーカレッジ(新潟県)のサッカービジネス科1年。2012年からの山雅サポーターといい、いわば「憧れのクラブ」で研修した。
今回はグッズの仕分けをしたり、ホームタウン活動を手伝ったりした。「移動の車中で、地域貢献活動とクラブの持続性とか、社員の方とたくさん話せた。今後は学びの質を高めたい」という。
帝京大経済学部2年の高草木(たかくさき)凜さん(20、東京都)は、スポンサー企業のロゴの整理といったパソコン事務をする傍ら、障がい者のフットサル体験会にも参加した。
「健常者とか障がい者とか関係なく、楽しくプレーしているのが印象に残った。山雅の事務所は小さいのに、いろんな事業をしている。他のクラブや企業を見て、違いを比べてみたい」と話した。
山雅は教育機関の要望に応じ、ホーム試合に向けて1~2週間、さまざまな業務に携わるインターンシップを受け入れている。総務部の長谷川亘さんは「地道にやっている実情を知ってもらい、山雅に関心を持ってもらう機会にもなれば」と話している。