春寒の力走 応援や運営ら後押し―春の松本ランニングフェスティバル

松本、塩尻市にまたがる信州スカイパークで3月15日に開いた「春の松本ランニングフェスティバル」。公園内の陸上競技場が改修工事中のため、やまびこドームを発着するコースで行い、約1400人が走った。
午前8時半の10キロのスタート時は薄日も差したが、次第に厚い雲に覆われて冷たい空気に包まれる中、参加者はそれぞれのペースでコースを駆け抜けた。
給水や誘導などスタッフとボランティア約130人が運営を支え、スタート前には子どもたちのダンスパフォーマンスが、コース脇では太鼓連の力強い演奏がランナーを励まし、ゴールへ向かう背中を押した。
3カ所の給水ポイントなどでは、松本市のエクセラン高校ボランティア部の1、2年生10人と、朝日村の鉢盛中学校陸上部の1、2年生13人らが活躍。水やスポーツ飲料を注いだ紙コップを机に置き、「頑張ってください」などと声をかけた。
エクセラン高福祉科2年の竹岡幸部長(17)は「選手が笑顔になってもらえるように応援した。『ありがとう、頑張るね』と返してもらい、うれしくて。ボランティアをやってよかった」。
実行委員会に当たる春ランユナイテッドのチェアマンで長野陸上競技協会理事の白澤聖樹さん(54)は「毎年多くのランナーと運営スタッフに支えられ、この大会が春の風物詩として根付いてきた。来年以降も信頼される大会を目指し、反省点を生かして準備したい」と話した。