【ガンズリポート】マッチレビュー 6節・3月23日山雅2-0相模原

ホーム初戦8季ぶり○

松本山雅FCは、雪で1週延びたホーム開幕戦で快勝した。リーグ戦のホーム初戦で勝ったのは2017年以来8季ぶり、J3では初めてだ。先制点はFW浅川隼人。昨季のチーム得点王が、今季初得点でチームの初勝利を呼び込んだ。

浅川先制「ああいうボールを待っていた」

前半20分、左サイドの山本龍平のクロスに寸分の狂いなく頭を合わせた。「ここに来るだろう」と飛び込んだ空間に、山本龍も「そこに入ってくれ」と蹴り込んだ|。浅川は連係の妙をこう振り返り、「ああいうボールを待っていた」と会心の笑みを浮かべた。
昨季の主力が残って迎えた今季、早川知伸新監督は攻守の切り替えをテーマに掲げ、守備の立て直しに重きを置く。攻撃は昨季からの継続と上積みが期待されるが、開幕から3試合で2得点。浅川もシュート1本にとどまっていた。
「攻撃の最後のところは、霜さん(霜田正浩前監督)が『土台をつくろう』と口酸っぱく言って練習したが、意識しないと出せない部分」とは試合前の浅川。逆に言えば、意識すれば昨季からの蓄積が生きるという分析だ。それが図に当たる先制点だった。
開幕から1カ月でチームは変わった。先発FWは安藤翼が大けがを負い、前の試合から浅川に。布陣も、4バックからこの試合は3バックに。「サイドからの攻撃が増える」と、浅川はクロス対応に意識を研ぎ澄ます。
昨季はリーグ13得点。「今季は20得点し得点王に」とこの日改めて掲げた。個人成績の上積みの先に、チームのJ2昇格を見据える。