“声”で魅了 初の発表会 塩尻市中央公民館の「なりきりおはなし表現講座」

声を通して表現方法を楽しむ塩尻市中央公民館の「なりきりおはなし表現講座」の活動発表会が3月16日、塩尻総合文化センターで開かれた。昨年度スタートした講座で、発表会は初めて。地域住民ら約40人が聴いた。
受講生がグループや全体で発表。ペア群読では詩人の谷川俊太郎さんの「川」や「ないないずくし」を、台本を持ちながら演じる「ドラマリーディング」では、詩集「女に」を基に構成した作品を披露した。
パネルシアター「清志と勇」は、70年ほど前の日常を描いたオリジナル作品。信州ならではの方言やユーモアいっぱいのストーリーで、観客の笑い声があふれた。来場者が受講生と一緒になって「声」で遊ぶゲームなどもあり、会場は和やかな雰囲気だった。
講座は、市内の朗読士・池内のりえさんを講師に、30~80代の30人ほどが月に1度活動。技術習得を目指す「スキルアップコース」と、楽しみながら学ぶ「サロンコース」があり、朗読や紙芝居、ナレーションの練習など、声を通してさまざまな表現方法の面白さを味わっている。
池内さんは「大勢の前で声を出せなかった人や、1人暮らしで普段話すことがあまりない人など、さまざまな人が声遊びを通し、世代に関係なく楽しんでいる」と話す。