
山形村と朝日村の合同観光パンフレットに、英語版が誕生した。インバウンドの広がりに向けた取り組みで、総合的な学習の時間に「地域に貢献」講座の魅力発信チームとして活動してきた鉢盛中学校(朝日村)の生徒も翻訳に協力した。
日本語版のパンフレットは、2023年度に両村の観光協会が合同で作成した。飲食店や観光スポットなどを掲載しているが、外国人客が訪れた地元の飲食店から「観光する所を聞かれたが、英語を話せないから困った」という声や、海外からの視察があったことなどから、英語版を作成することにした。
また、これまで朝日村観光協会のSNSに写真や文章を掲載してきた魅力発信チームの生徒にも、「学習につながるのでは」と協力を呼びかけた。この春卒業した林空人さん、平沢玲央さん、早川陽太さんの3人が「翻訳グループ」として、一部分の英訳を担った。
3人は「英語はそれほど得意じゃない」というものの、インターネットや辞書を使って熱心に取り組んだ。「改めて地域のことを知ることができた」「本当にできるのか不安だったけど、形になって安心した」と喜び、「外国人観光客が増えればうれしい」「県全体にも取り組みが広がれば移住などにもつながるのでは」と期待していた。
英語版パンフレットは朝日村観光協会のホームページで公開するほか、日本語版のパンフレットにQRコードを付けて閲覧できるようにする。両観光協会は、来年度は中国語版を作る予定だという。