
探究活動で制作した10点
松本市の松本県ケ丘高校国際探究科2年で美術部の中野明衣さん(17、塩尻市)は4月1日まで、本年度の探究活動で制作した絵を松本市立博物館で展示している。フランス印象派の画家クロード・モネの作風をイメージして描いた作品10点が並ぶ。
昨年、モネの展覧会を見て感動した中野さんは、探究テーマを「モネの目の共有」に決めた。
「繊細かつダイナミックな作風。風や香りを感じるような臨場感はなぜか」という疑問を、環境、歴史、科学、心理的観点からとことん分析。モネの色彩を理解し、その美しさを少しでも表現して大勢の人に知ってほしいと、モネの作風を意識して松本市内の風景を描いた。
紅葉シーズンの四柱神社、松本城や市美術館、旧制松本高校などのほか、旧開智学校校舎は、モネが名高い連作で描いたことで有名な「ルーアン大聖堂」(現在のノートルダム大聖堂)と同じように、下から見上げた構図にした。参考にしたモネの絵も添えた。
中野さんは「素晴らしい画家のモネを愛してほしい。身近な風景の絵を見てもらうことで、モネに関心を持つきっかけになればうれしい」と話している。
午前9時~午後5時。入場無料。火曜休館。