有明山神社 例大祭に向けしめ縄作り 崇敬者ら約70人が参加

安曇野市の有明山(ありあけやま)神社(穂高有明)は3月20日、4月の同社里宮の例大祭、7月の奥社祭に向け、伊夜比古(いやひこ)神社(同)境内でしめ縄作りをした。同社の崇敬者ら約70人が参加し、稲わらを使い、しめ縄10本とごぼう28本を作った。
同社は氏子の組織がなく、穂高有明地区などの崇敬者が「みんなの神社」として、神事や催事を宮司と共に行う。今年は富田区が年番という。
しめ縄は里宮の大鳥居東と南、長生殿、奥社本殿などに飾る。長いもので10メートル。ごぼうも場所によって長さが異なるが、いずれも50センチ以上に仕上げた。
直径5センチにまとめたわらを600束以上用意し、湯をかけて踏んで柔らかくするなど、事前に下ごしらえ。参加者は指導者に作り方を教えてもらい、5時間ほどかけて完成させた。
宮司の山崎佳宏さん(71)は「1年の平和、安全、健康を祈る祭り。地域の人の支えがあり、ありがたい」。富田区総代代表の萩原茂一さん(73)は「近所の関係が希薄になっている今、みんなが集まり力を合わせることで団結が生まれればうれしい。情報交換の場にもなる」などと話した。
里宮例大祭は4月27~29日。奥社祭は7月20日。