
松本地域の老人福祉施設を慰問する「コーラスるるら」は3月23日、ミニコンサートを松本市の二美町公民館(笹賀)で開いた。地域住民やメンバーの家族など20人余りが訪れ、懐かしい歌謡曲やユーモアあふれる語りを楽しんだ。
同コーラスは、二子小学校(同)の母親らが2003年に結成した「コーラスアキュビーズ」が母体。メンバーの親がデイサービス利用を始めた13年、少人数の慰問専門グループとして結成した。現在は30~60代の男女8人が年2、3回のペースで慰問活動を続けている。
今回はメンバーの原志津子さん(62)が「家で過ごす高齢者や、自分たちの家族を楽しませたい」と、初めて地元公民館での開催を発案。美空ひばりさんの「真赤な太陽」、五木ひろしさんの「千曲川」、いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」などを披露した。
来場者は一緒に口ずさんだり、ステージに向かって「よかったよ」と声をかけたり。曲間には出演者による声まねや替え歌などを交えた軽妙な語りもあり、いずれも80代の男性は「歌もいいが、ユーモアがあって面白い」、女性は「好きな歌が聞けて感動した」とにっこり。「95歳の母に初めて聞いてもらえた」と喜ぶメンバーもいた。
原さんは「準備も本番も楽しかった。施設以外での活動も広げていきたい」と話した。慰問などの問い合わせはショートメールで原さん℡090・4442・8734)へ。