麻績神明宮 堀の泥上げ作業に汗 宮本区住民「和っこの会」

麻績村宮本区の住民でつくる「和っこの会」は3月23日、本殿が国重要文化財に指定されている麻績神明宮の堀の泥上げ作業をした。子どもから大人まで約20人が、春の暖かな陽気の中で汗を流した。
堀は泥の堆積で水深が浅く、コイなどの魚がサギに狙われるのを防ぐためネットがかけられ、景観が悪いなどの理由から泥上げ作業をすることにした。堀の水を抜き、長年たまった泥を手分けしてスコップでかき出した。古い石垣を崩したり、ハスの根を傷付けたりしないように慎重に作業していた。
同会は地域の子どもと神明宮を中心に、地区の活性化を図ろうと2004年に発足。これまでプランターに花を植えて参道に並べたり、周辺の環境整備に取り組んだりしてきた。
宮川和平会長(76)は「私が幼い頃は神明宮に多くの子どもが集まって遊び、にぎやかだった」と懐かしみ、「ハスが咲いてコイがすめる環境を目指したい。景観が良くなり、子どもたちや観光客が訪れる憩いの場になれば」と願っていた。