
松本市の深志神社(深志3)は3月30日、氏子区域の新小学1年生を対象とした「奨学祭」(ランドセルのおはらい)をした。源池、清水などの小学校に入学予定の31人のうち18人と保護者らがランドセルを持参して参加し、学業成就と通学の交通安全を祈った。
拝殿の祭壇にランドセルを並べ、牟禮(むれ)仁宮司が祝詞を奏上し巫女(みこ)が「豊栄舞(とよさかのまい)」を奉納。新入生は真剣な表情で神事に臨み、玉串拝礼では巫女に教わりながら玉串をささげた。神前で「元気に学校に通います。友達と仲良く勉強します」と誓いの言葉も述べた。
学問の神様・菅原道真を祭る同神社で、半世紀ほど続く行事。氏子総代を通じて対象者に参加を呼びかけた。欠席者には後日、この日贈った物と同じ学業と交通安全のお守り、学業成就のお札などを届ける。
源池小に入学する鬼頭あかりちゃん(6)は「神様にお祈りできて良かった。入学はわくわくしている」、母親の早紀さんは「新1年生になる子どもたちが集まり、ご祈祷(きとう)してもらえるのはいいですね」と話していた。