アルピコ交通「上高地線ふるさと鉄道まつり」親子連れなど800人余楽しむ

松本市のアルピコ交通は3月23日、「上高地線ふるさと鉄道まつり」を上高地線新村駅周辺で開いた。電車ファンや親子連れなど800人以上が訪れ楽しんだ。
電気機関車の展示や私鉄4社のグッズ販売、小学生以下対象のスーパーボールすくいなど二十余のブースが並んだ。
車両の老朽化で3月に定期運行を終了した「モハ10形リバイバルカラー」の列車内には、新村地区の有志が鉄道玩具の「プラレール」を設置。車両所では、上高地線で今年2月末に廃止された「硬券乗車券」の切符切り体験、Nゲージの鉄道模型が走るジオラマの展示があり、多くの来場者が足を止めていた。
3歳の娘と母親と3人で訪れた長野市の40代男性は「毎年楽しみにしているイベント。電車の魅力は人を乗せて走る景色」と話していた。
同まつりのきっかけは、明治時代製造の電車「ハニフ1号」のお別れセレモニー(2007年)といい、当時からイベントの運営に関わってきた地域代表の山口茂さん(新村)は「今年は過去最多の来場者数。多くの人に鉄道を身近に感じてもらいうれしい」と話した。