「フレイル」予防 塩尻の人気講座 本年度から2会場開催に

社会的なつながりが減った高齢者が心身ともに虚弱になり、要介護の一歩手前の状態となる「フレイル」を予防する講座「フレスク」が、塩尻市で開かれている。毎回定員を上回る参加者があり、本年度は会場を市北部交流センターえんてらす(広丘野村)と塩尻総合文化センター(大門七番町)の2カ所に増やして開催する。
3月10日は「頭と体を使う」をテーマに、講座を主宰する永井肇さん(35、松本市神田)が脳トレ体操などを指導。同31日は椅子に座ってできる各種のダンスをした。2人一組やグループで行うことで協力し合ったり会話が増えたりし、それもフレイル予防につながるという。
講座名は「フレイル予防の学校」の意味。健康運動指導士や整体師として、塩尻市の介護予防教室の講師や企業向けの健康サポートをする永井さんが、フレイルを社会的な課題と感じ、自身の教室参加者から継続的な講座を望む声もあったため、同市の補助金を受けて昨年11月に始めた。
高齢者に必要な運動を取り入れた、多彩で楽しいプログラムが人気。講師は永井さんも所属する「健康運動ゼロイチプロジェクト」(松本市)メンバーのほか、作業療法士やヨガ講師などを迎える。
「ここに来て社会とのつながりをつくり、気分転換するとともに、要介護にならない体づくりをしてもらえたら」と永井さん。
本年度は、えんてらすは7日、総合文化センターは15日に開講。ともに午後1時半~3時で、初回はオリエンテーションと軽運動。参加費500円で1回ずつ参加できる。詳細はウェブサイト。問い合わせは永井さんTEL050・6873・2123