演劇の輪広める舞台に 大町の「RATCHMO」初舞台 13日・麻倉春の演劇まつりで

大町市を活動拠点に昨年5月発足したサークル「演劇サロンRATCHMO(らっちも)」が、4月13日に同市大町の麻倉Arts&Craftsで開かれる「麻倉春の演劇まつり」で初舞台を踏む。メンバーはそれぞれ仕事を持つなどし、稽古時間の確保が難しいが、「演劇の楽しさを届け、仲間の輪を広げたい」と張り切る。
サークルは、東京で約25年活動していた旧大町高校(現大町岳陽)演劇部出身の俳優・賢茂(さかしげ)エイジ(本名・横沢栄治)さん(50、常盤)が昨春帰郷し、演劇好きの小鉄さん(55、常盤)と立ち上げた。「自分が知る限り大町には劇団がなく、寂しい。大町にも演劇好きな人はいるはずで、そんな人たちとつながり何かできたらと考えた」と賢茂さん。
演劇経験がない人でも気軽に参加して交流する場にしたいと、賢茂さんを主宰、小鉄さんを事務局に、緩い雰囲気で活動。現在は市内外の9人が月に1回、夜間に2時間ほど台本の読み合わせなどを行う。サークル名は、くだらないという意味の方言「らっちもねぇ」から。
当日は、観客から寄せられたせりふを盛り込む即興劇に挑戦。小鉄さんは「演者のいっぱいいっぱいの様子を楽しみ、関心を持ってもらえたら」。賢茂さんは「大町のいろんな場所で気軽に見られる芝居を広め、大町全体に演劇を浸透させたい」と話す。
問い合わせはメール(youngeiji@gmail.com)で。
演劇まつりには、県内外の五つのユニットやグループが出演。午後1時開演。2千円、学生千円、中学生以下無料。チケットは予約フォームからか、電話で麻倉(0261・85・2139)へ。