食堂「GOHANYA灯」龍門渕てらすで恩返しの1日限定出店

安曇野市の食堂・GOHANYA(ごはんや)灯(あかり)(穂高柏原)は12日、シェアスペース・龍門渕てらす(明科中川手)に1日限定で出店する。飲食店にとって逆風だったコロナ下、灯が営業を始め、自前の店を出す礎を築いた場所。「恩返しになったら」と感謝の気持ちを込め、自慢の料理を提供する。
松本市内の飲食店の従業員だった等々力貴行さん(46)が2019年、妻・ちあきさん(41)と共に独立を決意。店舗の物件探しなど、さまざまな準備をする中で、知り合いから「21年に龍門渕てらすがオープンする。まずそこのシェアキッチンでやってみないか」と誘いを受けた。
時期はコロナ禍のさなか。周りの飲食店が苦戦しているのを目の当たりにしていた等々力さんだが、初期投資がほとんど要らない上、家賃が日割りで、魅力的だったという。
21年7月、龍門渕てらすのオープンと同時にシェアキッチンの「1号店」としてGOHANYA灯を出店。12月までそこで営業し、翌年1月の現店舗のオープンにつなげた。
等々力さんは「シェアキッチンでは精神的にストレスなく、穏やかに営業できた」と振り返り、「そこでなじみになったお客さんが今でも食べに来てくれる」と感謝する。
今回の1日出店は、12、13日に同施設近くの龍門渕公園一帯で開く「2025龍門渕さくらまつり」(詳細は祭り名で検索)に合わせて計画した。
当日は午後5時オープン。同店の人気メニュー「提灯(ちょうちん)弁当」のお花見バージョン(2千円)の他、テイクアウト用の弁当(1500円)も販売する。予約は同店TEL090・6543・2874