
「安曇野明科カヌークラブ(AACC)」が4月、安曇野市明科中川手の龍門渕公園を拠点に、本格的に活動を始めた。昨春の創設から1年かけて準備し、5月には公園近くの街なかにクラブハウスもオープン予定。会員を募集中で、メンバーは「いつか世界で活躍する選手を育てたい」と意欲を燃やす。
クラブを立ち上げたのは、カヌー・スラローム男子シドニー五輪代表の安藤太郎さん(47、松本市島内)、元日本代表の吉田拓さん(36、安曇野市明科光と東京の2拠点で活動)、共にLNT(環境への影響を最小限にしてアウトドアを楽しむ環境倫理プログラム)インストラクターの岩本興一さん(57、同市穂高北穂高)と森岡俊道さん(49、同市豊科)。
4人は子どもらの成長を主な目標に掲げ、体験会やカヌーを使った川の清掃などをしてきた。
練習場所となる同公園を流れる前川は、年間を通して水量が変わらず、全国からカヌーイストが来訪。クラブは、同市が昨年3月に策定した「市東部アウトドア拠点整備基本構想」とも連携し、地域活性化にも貢献する考えだ。
代表の安藤さんは「練習場所が街に近いのは珍しく、世界でもまれな『宝』ともいえる環境。技術の向上と共に、カヌーを通したコミュニティーでクラブ員の人間力を育みたい」と話す。
入会者の年齢は不問。会費は月5千円。申し込み、問い合わせはホームページから。