イタリアの最高傑作を披露 「オペラを楽しむ会」 4月19、20日・松本で公演

県内の声楽家などでつくる「オペラを楽しむ会」は4月19、20日、第12回公演「ランメルモールのルチーア」(ドニゼッティ作曲)を、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で開く。ソリストや同合唱団、オーケストラの総勢約70人が出演。イタリアオペラの最高傑作を披露する。
物語は、17世紀のスコットランドランメルモール地方を舞台に、先祖代々、敵同士の家に生まれた男女のかなわぬ恋や政略結婚が描かれる。真の愛を求めるヒロイン「ルチーア」の純粋さや芯の強さ、結末など“もう一つのロミオとジュリエット”ともいわれる。
登場人物の感情を表現する数々の名曲がちりばめられ、聴きどころも多い。原語上演で字幕を舞台の正面に投影し、初心者でも分かりやすくしている。
6日はオーケストラを交えた通し稽古が行われ、松本市出身の指揮者・上條力秀さんのタクトでハーモニーを奏で、衣装をまとった出演者らが本番さながらに熱演した。
同会は、オペラを身近に親しむ場を提供したいと、声楽家の倉科京子さん(深志3)が主宰し、2007年に第1回公演を開いた。20日にルチーア役で出演する倉科さんは、「気持ちが安らぐ場が少ない昨今、心に響くオペラの和音で、日常とは違った雰囲気を味わってもらえれば」と話す。
午後2時開演。全席自由。大人5千円、大学生2500円、小中高校生千円。