武道塾・正心会主宰の金子佳正さん 自身の半生振り返り冊子に

塩尻市を中心に活動する武道塾「正心会」主宰の金子佳正さん(72、松本市今井)は、武道に携わった自身の半生を振り返る冊子「道歩きふと後ろを振り向く」を自費出版した。5種類の武道の有段者は、「強い男になりたい」という思いがスタートラインという。

5種の武道との出合いや思い出など

冊子はB5判、37ページ。4章で構成。1章は「沿革」と題し、一番最初に取り組んだ武道は、1974年、22歳の時に義兄の影響で始めた空手とし、その後取り組む、居合道、合気道、杖(じょう)道、体術との出合いなどを振り返った。
2章は、正心会の「回顧録」。3章は「なぜ、多武道の実践に至ったか」や、「偶然と幸運」と題し、これまでに取り組んだ各武道にまつわる思い出などをつづった。
最後の4章は「先生方の金言」とし、教えを受けた師範や宗家らの印象に残った言葉を紹介している。
武道を始めて今年で50年。これまでに教えた100人以上の生徒らから、「この機会に自身の『武道人生』をまとめてほしい」という要望があり、冊子の出版に至ったという。
金子さんは「好きでここまで続けられた。まだまだ上手になりたいという向上心はあり、これからも淡々と稽古に励みたい」と話す。
冊子は1100円。この他にも、各武道の技術をまとめた「融合の武法(1100円)」、「続融合の武法(770円)」もある。いずれも興文堂(平田店、アイシティ21店)で購入できる。