
今季から松本山雅FCがホーム試合で勝つと、直後にファン・サポーターが最優秀選手(MVP)を選ぶネット投票が行われるようになった。スタジアム、動画配信のどちらで観戦していても参加でき、結果もすぐに発表され、祝勝ムードを盛り上げている。
サンプロアルウィンで山雅が勝つと、大型ビジョンにQRコードが表示され、スマートフォンで読み取ると、投票サイトにつながる仕組み。クラブ公式サイトにもリンクがあり、自宅などで動画観戦している人もアクセスできる。選手が場内をあいさつして回った後、結果が大型ビジョンで発表される。
これまで2試合で実施され、3月23日の相模原戦はMF山本康裕、同26日の鳥栖戦はMF石山青空がMVPに。石山は「見られるプレー、面白いと思われるプレーをしたいと思っているのでうれしい」と喜んだ。
鳥栖戦で石山に投票した松本市の20代女性は、試合後の周囲の様子で投票に気づいた。「やってみると、すぐにできた。自分が頑張ったと思う選手がMVPに選ばれてうれしかった」という。
短時間で数千件の投票を処理するシステムは、今季からユニホームスポンサーに加わった台湾企業ベースデータ社の協力で実現。山雅運営会社の社外取締役を務める津田敦也さんが、クラブとのつなぎ役を担った。
津田さんは「ファン・サポーターの思いでMVPを決められ、サンアルにいる人も来られなかった人も、投票を通じて同じ試合を応援したことを共有できる」と手応えを話す。