【橋内優也のひとりごと】#2 クラブ愛する“家族感”が魅力

クラブを愛する“家族感”が魅力3月23日の相模原戦の後に、引退セレモニーを開いてもらった。あいさつで「松本山雅は特別なクラブ」と話した。応援する人、プレーする人と分かれず、みんなでつくっているという雰囲気、“家族感”がある。
僕は「どんな時でもオレたちはここにいる」という応援歌が好き。なぜ「どんな時もいるのか」というと、山雅を愛しているから。選手はもちろん、クラブそのものへの愛。それを僕はひしひしと感じていた。
ひどい試合をした時は、ブーイングされた方が「そうだよな」と受け止められる。でも、ぐっとこらえて「頼むぞ」と僕らの背中を押してくれるサポーターの姿を見ると、期待に応えたい、裏切れない─という思いになる。
「甘っちょろい」という人もいる。確かに、批判を糧に見返そうとするのも力になる。でも、僕は期待に応えることが動力になる人間。心の底から頑張れて、自分をより律することができた。
苦しい時に応援してくれた人と「お互いに結果を出せた。ありがとうございました」と握手する─。「山雅はそういうクラブ。こんなにも応援してくれる人のためにと思って戦えるのが、一番の魅力」と選手たちに伝えたい。
(アカデミーロールモデルコーチ)