オリジナル布で服やバッグ 安曇野で「工房野良」作品展 4月29日まで

安曇野市穂高有明のギャラリーぬく森は4月29日まで、オリジナルの布で洋服やバッグを作る「工房野良」(小川村)の作品展を開いている。草木や墨などを用いて工房で染めた絹糸をインドで織り、日本で縫製した作品。主宰する小中和代(作家名・こなかかずよ)さんのこだわりが詰まった製品が並ぶ。
小中さんは東京生まれ。40代で染織を始めた。1994年、横浜市から小川村に移住。染織を仕事にする気はなかったというが、自作の布から生み出す衣類がデパートなどで売れるようになり、「必然的に仕事となった」。
インドの野蚕の繭で織るシャリ感のあるタッサーシルクが好きで、97年に同国を訪問。工房の一つと懇意になり、自分で提案した布を織ってもらえるようになった。
会場には、ワンピースやプルオーバー(頭からかぶって着る服)、ストールなどが並ぶ。面白いのは絹の表地と麻の裏地を刺し子で縫いとめ、1枚にした布。プルオーバーに仕立てた。タッサーシルクの生地にインド伝統の木版染めを施したバッグもある。
裏方全般や販売を担当するパートナーの山本一夫さんによると端切れも人気で、小中さんは「端切れのために新しい小布を作るほど」と話す。
午前10時~午後5時。木曜休み。ぬく森TEL0263・84・4133