
サッカー中学生女子のクラブチーム「レゼル松本」が、人数不足による1年間の休止を経て活動を再開した。今春、2年生2人と1年生6人が新加入。単独でチームを組むには人数が足りず、試合は他クラブとの連合で戦うが、中学女子が競技を続ける受け皿が一つ戻り、関係者を喜ばせている。
4チームが総当たり2回戦する今季の県女子U─15(15歳以下)リーグは13日、長野市の長野日大富竹グラウンドで開幕。レゼルはアンテロープ塩尻、箕輪レディースFCとの連合チームで臨み、FCシュロス松本との初戦は2─3で惜敗した。
昨季は部活動で男子に交じってプレーした上嶋芹梨杏(せりな)主将(梓川2)は「全員そろっての練習が一度もなく心配だったが、最後まで戦えてよかった。次は勝ちたい」と前を向いた。
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レゼルは2017年、小学生女子の松本ウィングのOGを主体に発足。18年はサッカー、フットサルとも北信越大会まで進んだが、その後は先細りでコロナ禍も重なり、同様に人数不足の県内クラブとの連合チームで大会に参加。昨季は県リーグ出場も見送った。
一方、レゼルの“妹チーム”に当たるウィングは昨季、MGプレス杯と県選手権の県2冠を達成し、全国規模のびわ湖カップなでしこ大会(2月、滋賀県)でも過去最高の成績を挙げた。今春中学生になった中心選手らが、ウィングの高学年チームの監督でレゼルのコーチだった西村修一さん(55)に指導の継続を依頼し、再始動につながった。
練習は平日夜に松本市本郷小グラウンドなどで行い、ウィングと合同も。週末はリーグ戦や練習試合で実戦経験を積む。西村監督は「サッカーをいったんやめたがやり直したい、新たにチャレンジしたい─という中学生女子は、松本地域に多くいるはず」と加入を呼びかける。問い合わせはインスタグラムから。