
安曇野市穂高有明の画廊BananaMoonで5月4日までの金~日曜、同画廊主宰で画家の成瀬政博さん(78、松川村)の作品展「空気頭」が開かれている。描き続けて28年目になる週刊誌「週刊新潮」表紙画のメルヘンチックな画風と異なり、見る人の想像力を刺激するような不思議で大胆な表現の大作が並ぶ。
展示作はここ1、2年の間に描いた、100号や50号のアクリル画24点。具象と抽象が入り交じったり、ユニークな物体の形がポイントになったりする作品がそろう。「あらかじめ考えた絵ではなく描きながら出来上がったが、フォルム(形)を求めているような感じがある」と成瀬さん。
重厚感やラフ感が漂う無題の作品ばかりで、来場者はモチーフや世界観などを自分なりに想像しながら鑑賞している。
成瀬さんは「見る人の感覚を一瞬でもぐらつかせ、思いがけない感想をもらえたらうれしい」と話す。
週刊新潮の表紙画も20点ほど展示。成瀬さんのギャラリートークは20日午後2時からで要申し込み。
開廊は午後1~5時。画廊事務局TEL090・8328・4758