
「幸せに生きる」をテーマに食や農業、地球環境など、さまざまな情報発信をする安曇野市の市民グループ「安曇野八(はち)ドリ」(押川海香代表)は13日、「菌ちゃん先生」として知られる有機野菜農家、吉田俊通さん(長崎県)を講師に招き、「自然物を使った無肥料土作りワークショップ(WS)」を同市内で開いた。
30人が参加。前半は三郷小倉の菓子店で座学、後半は近くの畑で実際に畝を作った。
吉田さんは座学で、肥料がなくても元気に野菜が育つ要因は、糸状(しじょう)菌と呼ばれる菌の存在であることや、糸状菌が好む環境にするため、畑に竹や落葉、木などを入れていることを紹介した。
畑では、糸状菌がなくなったり虫が発生したりするメカニズムを教わりながら、横幅1メートル30センチ、高さ45センチほどの特徴的な畝を作った。
「地球の健康と人間の健康がつながっていると感じることが、『豊かさ』について考えるきっかけになると思い企画した」と押川代表。「これからも、自分の中の常識を覆されるような、視野の広がる情報を発信していきたい」と話した。