
1滴のしょうゆから“天女” 「想像を超えた現実」
「拡張現実」と呼ばれるAR(オーグメンテッド・リアリティー)技術を使って美術作品を鑑賞するスタイルを、県内でいち早く取り入れた安曇野市穂高有明の安曇野ビンサンチ美術館が、5月3日から今季の営業をスタートする。
目玉は、ミクロデザインアーティストでもある館長の北山敏さん(75)が、1滴のしょうゆの結晶から制作した縦1・5メートル、横5メートルの巨大な顕微鏡写真。スマートフォンなどの端末をかざすと、AR技術によって立体的な動画が浮かび上がる上、生成AI(人工知能)によって作られた「しょうゆ」をイメージしたある物体が登場する。
ミクロの現実と幻想の世界の組み合わせ。北山さんは「想像を超えた現実を表現した作品があるから、生成AIが生きる。新しい挑戦です」と力を込める。