安曇野市三郷小倉のアーティスト・そんざいがげいじゅつ馨子(かおるこ)さん（33）は5月8日まで、個展「土の中もけっこうにぎやかなんですよ」を、大町市大町の麻倉Arts＆Craftsで開いている。土の中にインスピレーションを受けて制作したという空間芸術作品や絵画などを展示している。
アクリル絵の具などで描いた絵画を飾り、着色した長いロール状の和紙を、天井から垂らしたり床に転がしたり。使い古した色柄付きのタイツやトイレットペーパーの芯を活用したオブジェなども。
タイトルは、落葉の季節の土中ににぎやかさを感じ、見えない土の中でじっと出番を待つ種があると聞いたことから。昨年、会社員を辞めてアーティスト活動に専念した自身の状況や、春という季節を絡め、これから生まれたり、むくむくと動き出したりするもの、生まれていないものなどを詰め合わせた展示に仕上げたという。
「寝っ転がり、視点を変えてゆっくりくつろいで見てほしい」と会場の一角にござを敷いた。馨子さんは「『やりたいことがあった』など、自分の種や芽に気付くきっかけになればうれしい」。
開館は木～日曜（29日、5月5、6日も開館）午前11時～午後5時。麻倉TEL0261・85・2139。25日午後4時と26日午後2時から会場で、馨子さんらによるライブペイントや演奏などの「むくむくライブ」（有料）がある。内容は馨子さんの＝インスタグラムに。