「どくとるマンボウ青春記」表紙絵 ひらいたかこさん原画展 松本・旧制高校記念館5月6日まで

旧制松本高校を卒業した作家北杜夫さん(2011年に84歳で死去)が著した「どくとるマンボウ青春記」。その表紙絵を描いた絵本作家・イラストレーターひらいたかこさんの原画展が5月6日まで、松本市県1の旧制高等学校記念館で開かれている。ひらいさんから寄贈を受けたのを機に公開した。
ひらいさんは「─青春記」をはじめ、「孫ニモ負ケズ」「マンボウ恐妻記」のカバー・イラストなどを手がけた。北さんの遺族から同館に寄贈された物の中に、ひらいさんの作品4点があったことがきっかけで昨年度、ひらいさんから北さんの著書に関わる原画8点の寄贈を受けた。
同館は「特別企画」として、これらの計12点を展示。併せてひらいさんが描いた宮部みゆきさんの小説の表紙絵、北さんの松高時代の写真や本なども展示した。原画は光に弱いため「あまり長期間は展示できない」として、大型連休中に限ることにした。
学芸員の鈴木美恵さんは「松高生活のことが書かれた『─青春記』の原画が寄贈されたのはありがたい。子どもたちが見ても楽しいので、家族連れで訪れてほしい」と話す。
会期中は無休。入場無料。旧制高等学校記念館TEL0263・35・6226
あがたの森文化会館内のあがたの森図書館はこの原画展と連携し、5月11日までの「こどもの読書週間」イベントで「ひらいたかこ図書展」を開いている。ひらいさんの絵本5冊と絵を描いた児童書40冊を展示し貸し出す。4月28、29日、5月3、5、6日は休館。同図書館TEL0263・32・1761