
安曇野市のボタニカルアート作家、浅野ひさよさん(76、穂高柏原)は4月26日~5月6日、安曇野高橋節郎記念美術館(穂高北穂高)南の蔵で、作品展「四季の花を描いて」を開く。長年、東京を主に活動していたが、知人の勧めで、県内では初めての個展を企画した。
ボタニカルアートとの出合いは大学生の時。生物学科で植物を専攻した4年時に「第1回日本ボタニカルアート展」を見て、「細かい植物画なのに、どの作品もみずみずしく感じられた」。
直後、日本ボタニカルアート協会の創設者の一人で、桜の絵で知られる故・太田洋愛(ようあい)さんに師事。1980年には自身も同協会に所属し、40代からは生徒に教え始めた。当時は東京住まいだったが、京都、横浜など5カ所に教室を持った。
登山好きだったことから2009年、音楽好きの夫と共に岳都や楽都と呼ばれる松本市に移住。17年、安曇野に移った。今は東京のカルチャースクールで月2回、教える。
出展予定は、大きな絵「バンダ」(ヒスイラン)や、滋賀県の水生植物園に何度も通って描いたという「スイレン」など25点ほど。「山の花を現地で描くことが好きで、入笠山(伊那市・富士見町)のエゾリンドウ、鷹狩山(大町市)のササユリなども出品予定」と言う。恩師・太田さんの「サクラ菊枝垂(きくしだれ)」も展示する。
午前9時~午後5時(最終日は3時)。28日休館。同展のみの入場は無料。同館TEL0263・81・3030