【部活&クラブライフ】#2 松本美須々ケ丘高校科学部(松本市)

科学の魅力共有できる場

取材時(4月)の部員は2、3年生6人。主な活動拠点は部室ではなく、実験器具がそろう化学実験室だ。週に2回、文化祭前は3回集まり、わずかな原料で大量の泡を作り出すなど、おのおのが見つけた「やってみたい」を持ち寄って実験。授業で学んだ「亜鉛メッキ」など、化学反応のメカニズムを実際に目の前で起こすことでも、学びを深めている。
7月に予定される文化祭では、来校者が実験を体験する「サイエンスマルシェ」を催すほか、初企画の「サイエンスショー」も計画中。3年生の長岡唯(ゆい)部長(17)は「ここは科学の面白さを共有できる場。楽しく科学に触れられる空間にしていきたい」と目を輝かせる。
体験入部では1年生も実験に興味津々。本年度から顧問を務める中島瑞恵実習教諭(45)は「単発の実験を研究に発展させたり、科学の楽しさを伝える場もつくったりしていきたい」と話す。