
松本市で活動する、大人の初心者の美術教室「てずくなアートラボ」の初めての作品展が5月6日まで、「陽氣茶房」(県1)2階ギャラリーで開かれている。10~60代の男女20人が描いたアクリル画や水彩画、鉛筆画など、さまざまな技法の約200点を展示している。
10~60代の20人 多彩な技法で
鉛筆によるデッサンやクレパスの線を重ねて描いた猫、奥行き感と繊細で重厚感がある静物画など。静物画のスケッチから完成までを記録した資料の展示もあり、各人が楽しみながら絵と向き合い、成長してきた様子が伝わる。
教室は元美術教諭の横山きみこさん(64、新村)が主宰し、講師も務める。陽氣茶房の常連客らから「絵を習ってみたい」と言われたのがきっかけで、2022年6月に同店で始めた。
週1、2回開き、各自のペースで通う。1年目は基本を学び、2年目からそれぞれが描きたいモチーフや技法で取り組む。
佐々木由紀さん(32、波田)は「モチーフによって色の使い方が違うなど、自分の中の表現の違いを感じ取れて面白い。いろいろな年代の人との交流も楽しい」。
横山さんは「初心者でも『絵を描いてみたい』という気持ちがあれば誰でも描ける。皆が成長していく歩みを、作品を通して感じてもらえたらうれしい」と話す。
午前11時~午後5時(最終日3時)。入場無料。同店TEL0263・88・3693